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2011年12月17日

交代によるメッセージ~アタッキングサードでの努力~

第91回天皇杯 愛媛FC



2007年から5年間で3度目の対戦となる愛媛FC。
レッズは、従来と違い、右サイドバックに平川忠亮、左サイドバックには山田暢久を置いた。
もっとも、この配置にした理由は試合開始直後に判明するのであった。
というのも、ヒラの一列前にはマルシオ・リシャルデスがいるわけだが、彼のキープ力により、マークが集まり、その前にはスペースができる。
そこへヒラが走り込む……というスタート(ヒラの足の速さを活かした戦い方だが、横浜Fマリノスからレンタル移籍中の齋藤学は、よ~いドン!でヒラを止める一方で、攻撃ではヒラを置き去りにする俊足を見せた)。
反対に、左サイドは、リーグ終盤になりレギュラーの座を確保した梅崎司が果敢に攻め、そのケアをヤマが務める一方で、隙あらばヤマ自身もオーバーラップしていた。



予想通りというべきか、愛媛FCはラインを低く設定し守りを固めてきたため、レッズは攻めあぐねる。
しかし、レッズにはこの男がいた。
今季その直接FKでの得点力の高さを買われ、アルビレックス新潟から加入したマルシオ。
リーグではその力を発揮できないでいたが、とうとうその片鱗を見せることとなった。
9分。
「風を利用した」http://www.urawa-reds.co.jp/topteamtopics/vs%e6%84%9b%e5%aa%9b%e3%80%8c3%e5%be%97%e7%82%b9%e5%a5%aa%e3%81%84%e3%80%81%e6%ba%96%e3%80%85%e6%b1%ba%e5%8b%9d%e9%80%b2%e5%87%ba%e3%80%8d/そのFKは相手にあたりながらも決まる。
リーグ終盤では柏木陽介およびウメがキッカーを務めたわけだが、ここへきてのマルシオであった。



その後も前述した同じ状態。
山田直輝がオトリ走りでスペースを作るが、味方選手がそこへ走り込まないことから連動できないという、敵だけではなく自らもチャンスを作り出せずにいた。
そのような中、セットプレーでの得点が少ないレッズがまたもそれにより得点する。
38分。
左コーナーキックからふわりとしたボールはGKの頭上を越えファーで待ち受けていたヤマが原一樹へボールを落とす。
これを原が押し込み2点目。
ボールがキーパーを超えるとともに愛媛FCはボールウォッチャーに。
そのすきを突いたゴールであった。



チャンスらしいチャンスはセットプレーでしか作れなかったレッズ。
一方、愛媛FCは関根永悟を中心にDFが攻撃参加を見せ(オトリ走りも含め!)、攻撃に厚みを出していた。



レッズは3点目を決めこの試合をクローズすることになるが、その布石となったのが、69分のウメと宇賀神友弥の交代。
そして、ウガは、これまで起用されてきた左SBでも右SBでもなく、ウメと同じ左サイドハーフというウガがもつ攻撃性を活かすポジションでのプレーとなった。
ウガの投入により、“守り抜く”ではなく“攻め抜く”をメッセージとした交代であった。



そして、その3点目は77分。
アタッキングサードで鈴木啓太から原にタテパスが入る。
すると、原はボールを、中に侵入していたウガへ、最後に柏木へと渡りゴール。
アタッキングサードでの努力が報われた瞬間であった。



このまま試合終了を迎えればパーフェクトだったが、そこはリーグ15位で終わったレッズ。
気の緩みからか愛媛FCに1点を許してしまう。
ロビングボールを、途中出場の福田健二が、彼に渡る前に飛び出してキャッチするか迷っていた山岸範宏の頭上を越す技ありヘッドで来季へとつなぐ1点を決めたのであった。



天皇杯5回戦進出を決めたレッズ。
次なる相手はJ2優勝を決め1年でのJ1復帰を決めたFC東京である。

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