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2011年09月11日

涙が流れた理由

Jリーグ ディビジョン1 第25節 モンテディオ山形



代表戦が行われたため2週間ぶりの開催となったリーグ戦。
その代表戦および累積警告による出場停止のため、若干のメンバー変更があった。
その中でも、6月11日大宮アルディージャ戦という3か月ぶりに出場となった宇賀神友弥に注目した。
その理由は、原口元気がサイドに張り過ぎているためいわゆる蓋となってしまい、ウガのオーバーラップを阻害していたのだが、それが解消されたかどうかを見たかったからだ。



前述したように2週間ぶりのJリーグということで、胸はときめいていた。
しかし、試合開始早々の2分に早くも失点し、この試合唯一の点となってしまう。
その得点はレッズもやりたいものであった。
モンテディオ山形自陣からのロングボールを身長のある大久保哲哉にあてたところを、秋葉勝が拾うのかと思ったウガおよび山田暢久はひきつけられてしまう。
それによりフリーとなった山崎雅人が余裕を持ってゴールを決める。
ポストプレーからアクションを起こし、最後はフィニッシュへ持っていくパターン。



リーグ中断によりリフレッシュしたためか、レッズは意気消沈しない。
8分。
アタッキングサードで鈴木啓太がマルシオ・リシャルデスに対し、裏へのパスを試みた。
しかし、リズムを作り始めた18分に予定外のアクシデントが起きてしまう。
前述した累積警告による出場停止となった高橋峻希に代わり、右サイドバックに入った平川忠亮のクロスに対し、田中達也は飛び込んだのだが、これにより足首を痛めてしまう。
そのため、達也はランコ・デスポトヴィッチとの交代を余儀なくされる。



マルシオがサイドに張るだけでなく、中にしぼることもあるため、右サイドバックの攻め上がりは多くなった。
しかし、その逆の場面も見られた。
22分。
マルシオが中から右へポジションを移動させたところをヒラは見逃さなかった。
マルシオが動いたことで中にスペースができたことから、ヒラは中へドリブルで切り込んでいったのであった。
そして、注目のウガが絡んだのは26分。
柏木陽介がドリで左へ。
ウガへとボールが渡りオーバーラップからクロス。
さらに、30分にもオトリ走りを見せていた(しかし、逆サイドと比較すると、ウガの見せ場はやはり少なかった)。
前半見せ場となった45分。
柏木のシュートのこぼれ球を啓太が詰めた。
両ボランチによる攻めへの意欲。
前節の反省点が活かされており、後半に対する期待は膨らんだ。



58分、前線で起点になれない高崎寛之は、エスクデロ・セルヒオと交代。
これにより、原口はポジションを中へ、左にはセルとなった。
原口が中にいるため、山田直輝とは違ったつなぎ役となった。
直輝がワンタッチないしツータッチによるつなぎ役なら、原口はドリブルによるつなぎ役である。
そして、70分。
その直輝が啓太と代わり出場となる。



後半、時間が経つにつれ個々人の距離間が長くなり始めたレッズはカウンターでしか攻撃構築をできなくなる。
73分。
GK加藤順大のスローインからボールはランコへ。
そのランコはドリブルで攻め上がるもその周りにいた選手のうちアクションしたのはマルシオだけという体たらく。
残りの選手たちは並走するだけというおおよそ負けているチームでは考えられない動き。



得点以降、チャンスをなかなか見いだせないモンテディオであったが、78分。
ワンタッチでつないだところを宮崎光平が抜け出し、加藤と1対1になるが、好判断の飛び出しでセーブする。



80分ごろ、発見したのは原口の頬から涙のように血が流れていたこと。
まさに血の涙。



試合終了間際に見られたのは、サイドを崩すものではなく、単純な中への放り込みのみ。
これに対して、モンテディオの対応は跳ね返せばいいという至極簡単であった。
そして、ターゲットマンになろうとランコは努力するが、周りにその努力に報いようとする者はいないまま試合終了。



試合終了のホイッスルを聞いた瞬間、私は泣き始めた。
なぜか涙が流れ始めた。
長いリーグ戦であれば負けることがある。
だから、負けたことに対して泣いたのではないのだろう。
では、なぜ泣いてしまったのか。
また、直輝が泣いているのを見て、さらに泣いて終了を迎えた第25節であった。

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この記事へのコメント
おつかれさまでした‥‥
ランコのプレーを見て、ああやってプレーしようとおもって多くの選手がプレーしてくれればいいですが‥‥

きっとそうなると思って次節を待ちます。
Posted by S.ジェラード at 2011年09月13日 20:59
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