2011年09月17日
同じ条件だったが、勝負を決めたもの
Jリーグ ディビジョン1 第26節 清水エスパルス
両チームともに水曜日ナビスコカップを戦ったことから中2日での試合という条件は同じ。
さらに、予想外の条件が加わった。
それは、エコパスタジアムの芝の悪さ(理由づけとして「冬芝」としているけど、暑い時期に試合をやることは分かっているのだからはたしてこれは正当化される理由かは置いておいて)。
芝が悪いから、ボールをうまくつなげない。
とすると、中盤を省略し、一気にアタッキングサードでの勝負……という図式。
この図式からエスパルスはチャンスを演出し続ける。
17分。
レッズ右サイドでボスナーが左の鍋田亜人夢へ。
その鍋田は絶妙なヘディングコントロールで永田充を交わし、加藤順大との1対1を迎えるが、加藤がこれをセーブ。
また、30分。
ペナルティーエリア内で混雑しているところでボールを下げたかと思えば、そこにはフリーとなったカルフィン・ヨン・ア・ピンがミドルシュートを放つ(ヨン・ア・ピンは、このような攻撃だけでなく、守備でも人に行くしスペースも消す素晴らしい働きを見せた)。
さらに、36分。
右サイドバック辻尾真二がかわして、大前元紀へ。
その大前はシュートを外すが、こぼれ球をまたもヨン・アピン。
一方、レッズのチャンスらしいチャンスは、高いディフェンスラインを見せたエスパルスに対しマゾーラの2度におよぶ裏への抜け出しぐらい。
真相は定かではないが、レッズとしては今でもなお「前半は無失点で」がスローガンであるならば合格点に思えた前半だったか……。
後半開始直後、早速、レッズは仕掛ける。
48分。
マゾーラが右へ走ったおかげで生まれた真ん中のスペースを、柏木そこへ侵出しシュートに持ち込む。
後半にかける攻撃の兆しが垣間見えた瞬間であった。
しかし、このスローガンは相手が先制しないときでなければ意味がない。
すなわち、先制されれば、レッズがやる気を出してもせいぜい同点が関の山だからだ。
もちろん、逆転を願い、動き続けるのだろうが。
それが現実となったのは、63分。
とうとうエスパルスに先制を許す。
58分に平川忠亮と交代した宇賀神友弥の軽いディフェンスを狙われて、今節好調をアピールした辻尾が深くえぐり大前へラストパス。
その大前は前半で同じような場面で得点できなかった借りを返すためこれを確実に決めた。
その光景は「ウガが抜かれ失点」というおなじみのものだった。
もちろん、ウガだけでなく、周りの責任もある。
辻尾からボールをとれると思ったのか、軽く足を出したところを狙われかわされたウガ。
かわされたとしてもコンパクトさが保たれている(この場面に特化して言うと、レッズDFは中央にしぼり過ぎていたという困った事象)ならば、すぐにレッズフォローが来て事なきを得たであろう。
「1対1で勝てないのなら、2対1で守る」というように。
一方で、ウガの出場は沈黙していたサイドバックの攻撃を活性化させた。
前述した芝の影響により中盤でタメを作れないから、サイドバックからの攻撃構築は皆無という状態だった。
これではヒラが守備一辺倒になるのも仕方のないことであった。
そこで、自ら仕掛けることができるウガの投入。
そして、左サイドでスペースができたところにウガは果敢に攻め上がり左足でのミドルシュートを放つ……。
その後、何度かチャンスを作るが、同点への希望をかけた試合終了間際のカウンター。
67分に小島秀仁と代わって出場した梅崎司が、芝の影響を受けないためにボールを浮かしシュートを試みるが、大きく外れタイムアップ。
条件は同じでも勝負は決した。
芝の悪さから、中盤を省略しトップに当てての展開だったが、一瞬のひらめきに対しエスパルスは努力しそれをゴールという結果に結び付けた。
またもアタッキングサードでの努力の差が試合を決めてしまった。

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両チームともに水曜日ナビスコカップを戦ったことから中2日での試合という条件は同じ。
さらに、予想外の条件が加わった。
それは、エコパスタジアムの芝の悪さ(理由づけとして「冬芝」としているけど、暑い時期に試合をやることは分かっているのだからはたしてこれは正当化される理由かは置いておいて)。
芝が悪いから、ボールをうまくつなげない。
とすると、中盤を省略し、一気にアタッキングサードでの勝負……という図式。
この図式からエスパルスはチャンスを演出し続ける。
17分。
レッズ右サイドでボスナーが左の鍋田亜人夢へ。
その鍋田は絶妙なヘディングコントロールで永田充を交わし、加藤順大との1対1を迎えるが、加藤がこれをセーブ。
また、30分。
ペナルティーエリア内で混雑しているところでボールを下げたかと思えば、そこにはフリーとなったカルフィン・ヨン・ア・ピンがミドルシュートを放つ(ヨン・ア・ピンは、このような攻撃だけでなく、守備でも人に行くしスペースも消す素晴らしい働きを見せた)。
さらに、36分。
右サイドバック辻尾真二がかわして、大前元紀へ。
その大前はシュートを外すが、こぼれ球をまたもヨン・アピン。
一方、レッズのチャンスらしいチャンスは、高いディフェンスラインを見せたエスパルスに対しマゾーラの2度におよぶ裏への抜け出しぐらい。
真相は定かではないが、レッズとしては今でもなお「前半は無失点で」がスローガンであるならば合格点に思えた前半だったか……。
後半開始直後、早速、レッズは仕掛ける。
48分。
マゾーラが右へ走ったおかげで生まれた真ん中のスペースを、柏木そこへ侵出しシュートに持ち込む。
後半にかける攻撃の兆しが垣間見えた瞬間であった。
しかし、このスローガンは相手が先制しないときでなければ意味がない。
すなわち、先制されれば、レッズがやる気を出してもせいぜい同点が関の山だからだ。
もちろん、逆転を願い、動き続けるのだろうが。
それが現実となったのは、63分。
とうとうエスパルスに先制を許す。
58分に平川忠亮と交代した宇賀神友弥の軽いディフェンスを狙われて、今節好調をアピールした辻尾が深くえぐり大前へラストパス。
その大前は前半で同じような場面で得点できなかった借りを返すためこれを確実に決めた。
その光景は「ウガが抜かれ失点」というおなじみのものだった。
もちろん、ウガだけでなく、周りの責任もある。
辻尾からボールをとれると思ったのか、軽く足を出したところを狙われかわされたウガ。
かわされたとしてもコンパクトさが保たれている(この場面に特化して言うと、レッズDFは中央にしぼり過ぎていたという困った事象)ならば、すぐにレッズフォローが来て事なきを得たであろう。
「1対1で勝てないのなら、2対1で守る」というように。
一方で、ウガの出場は沈黙していたサイドバックの攻撃を活性化させた。
前述した芝の影響により中盤でタメを作れないから、サイドバックからの攻撃構築は皆無という状態だった。
これではヒラが守備一辺倒になるのも仕方のないことであった。
そこで、自ら仕掛けることができるウガの投入。
そして、左サイドでスペースができたところにウガは果敢に攻め上がり左足でのミドルシュートを放つ……。
その後、何度かチャンスを作るが、同点への希望をかけた試合終了間際のカウンター。
67分に小島秀仁と代わって出場した梅崎司が、芝の影響を受けないためにボールを浮かしシュートを試みるが、大きく外れタイムアップ。
条件は同じでも勝負は決した。
芝の悪さから、中盤を省略しトップに当てての展開だったが、一瞬のひらめきに対しエスパルスは努力しそれをゴールという結果に結び付けた。
またもアタッキングサードでの努力の差が試合を決めてしまった。

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Posted by sanukireds at 17:47│Comments(0)
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