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2011年01月01日

3年間でできること

第89回高校サッカー選手権大会 西武台 3-0 香川西



私のにらんだ通り、3点差のついた試合だったが、西武台に圧倒されたという内容ではなかった。
フットボールではえてしてこういうことがある。
内容で勝っているチームが、試合では負けるということが(前回大会で、香川西が対戦した前橋育英のように)。
今大会ではまったく逆の現象が起きた。
香川西が試合を支配しながらも、負けてしまったということだ。



高校生活3年間でできることは限られている。
そのような中、作り上げたのは攻撃面。
サイドが上がるために中盤でタメを作り、上がったのを確認すると(特に右)サイドに展開。
その中盤でのための作り方も、ワンタッチパスでつないでおくという秀逸っぷり。
つまり、西武台の選手たちの目をボールに集中させておいてサイドに。
さらに、ワンタッチパスの披露はミドルサードだけではなかった。
アタッキングサードでも一度だけではあるが見ることができた。
68分の出来事である。



このように攻撃面で一定の成果はあるものの、守備面がどうもねぇ。
最近流行りの「ブロック」を作っての守備ではなく、味方のフォローを必要としない、あくまでも1対1でのもの(これは、攻撃でも同じだった)。
この守備に関しては、西武台の方が上に行っていた。
数的優位を形成し、香川西からボールを奪っていたからだ。
とすると、ボールサイドに西武台は寄ってきているのだから、香川西はサイドチェンジをすれば、逆サイドには広大な土地が広がっているにもかかわらず、それができていなかった。
あえてそれをしなかったのか、それとも、その技術がなかったのか(後者とは思えないけどね、ボール回しを見ていると)。
流行りを必ずしも追いかけなければいけないというわけではないが、なぜ「流行っている」のかを考えると、何らかの利点があるから。
次回大会に向けてどう変化があるか。
というよりも、これが「3年」の限界かもしれない。



西武台が先制し、5分間は彼らの時代に。
しかし、徐々に香川西も巻き返してきていた。
……中での2点目。
これが入った瞬間、思わずつぶやいてしまった。
「しょうがない」と。
それほど素晴らしいフリーキックだった。
選手権1回戦で見られるとは思わなかった無回転。
香川西が勢いを増してきたところでの点。
これで完全に試合は西武台のものとなった。
3点目を入れるまでもなく。

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3年間でできること。
香川西は攻撃面、西武台は守備面での構築。
3年間でできることはたかが知れている。
(2年ならなおさら。)

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この記事へのコメント
あけましておめでとうございます。
基本サッカーに関心ないんですが、香川西についてのsanukiredsさんの分析が気になりました。
ところで、ツイッターが本文とかぶって読めないんですが、こちらのパソコンの事情でしょうか?
Posted by たみ家たみ家 at 2011年01月01日 23:01
たみ家さんへ。

コメントありがとうございます。

明けましておめでとうございます。
香川西、内容は良かっただけに結果も伴ってほしかったところです。

私も気になっていました。
今までは、twitterを表示させるのに、「Twitter Widgets」を使っていましたが、ご指摘の通り、ブログ本文とかぶっていました。
そこで、「TweetsWind」に変更しましたところ、かぶらなくなりました。
ご指摘ありがとうございました。
Posted by sanukiredssanukireds at 2011年01月01日 23:18
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    コメント(2)